景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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烏原立ケ畑堰堤(佐野藤次郎のダム その3)
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烏原立ケ畑堰堤(烏原ダム)は1905年(明治38年)竣工の、水道用ダムです。布引ダムの5年後の竣工ですね。これも佐野藤次郎の設計です。緩やかに曲線を描いていますが(半径180m)、アーチ構造というわけではなくて、粗石コンクリートの重力式ダムです。
 
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堤高は33m、堤長は122mらしいのですが、これが現在の数値なのかどうかはっきり分かりません(^^;) 貯水量を増やすために1915年(大正4年)に2.72メートルかさ上げされたそうです。嵩上げ前の堤高が33mという資料もあり、嵩上げ後が33mという資料もあるのです。


竣工時の写真(嵩上げ前の写真)が、神戸市のホームページに載っています。

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竣工時は、この2本のラインの高さだったようです。その上が嵩上げされた部分なのだと思います。

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上流側から見ると、中央に取水塔が半円形に出張っていて....

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下流側の立面は、凄い古典的な装飾です。入り口の上の扁額は「養而不窮」の文字。「ヨウジフキュウ」「やしないてきわまらず」と読むそうで、意味は「井戸は人々を養っても 枯れることはない」だそうです。ヨーロッパのデザインの建物に、中国の故事にまつわる扁額を飾るのって、面白いですよね。

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この建物、嵩上げ前の写真では三角屋根のように見えるのですが、現在は陸屋根です。

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技術者として、吉村長策と佐野藤次郎の名前があり....

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神戸市長の鳴瀧幸恭坪野平太郎の名前があります。ちなみに、変額の揮毫は兵庫県知事の服部一三

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扉には、布引ダムと同じシンボルマーク。

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ダムの下流を見下ろすと、不思議な壁が何枚も立っているのですが、沈澄池だったようです。

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キーストーンとか、細かいところまで綺麗にデザインされています。
ダムは東北を向いているので、夕方は日陰でした。今度は早朝に来てみたいと思います。

参考リンク:
神戸市ホームページ:烏原貯水池のあゆみ
神戸市ホームページ:烏原貯水池のあらまし
建設コンサルタント協会のホームページ
文化財オンライン
ダム便覧

位置:景観デザイン事例地図

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Category:兵庫県
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