景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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ハイルブロナー通り歩道橋(1992) シュライヒの橋(その7)
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ハイルブロナー通り歩道橋(Fußgängerbrücke Heilbronner Straße, Foot bridge over Heilbronner street)は、先日紹介したロ−ヴェントール歩道橋と同様に、IGA1993(シュトゥットガルト国際園芸博覧会)の開催に合わせて建設された橋です。設計は、ヨルグ・シュライヒ(Jörg Schlaich
 
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この橋も、シュトゥットガルトのグリーンUを構成する橋で、ライプフリード庭園(Leibfriedscher Garten)とバルトベルク(Wartberg)を繋いでいます。上の写真のようにライプフリード庭園から見下ろすと、2つのマストが見えますが、ここには、マスト1本で吊られた橋が、2つ連続して架けられています。奥のマストが今回紹介する「ハイルブロナー通り歩道橋」で、手前の「北駅歩道橋(Fußgängerbrücke am Nordbahnhof)」は次回に紹介します。


この橋は、三つ叉の吊り橋になっています。三つ叉の1つ、写真の下側に伸びる通路は、UバーンのLöwentorbrücke駅に繋がっています。この橋は公園同士を連絡するとともに、駅と公園を結ぶ橋でもあります。

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これが、駅に繋がっている部分。Uバーンは基本的には地下鉄ですが、郊外では地上を走っています。

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三つ叉の1つは、ライプフリード庭園へ....

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もう1つは、バルトベルクへ続きます。

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駅のホームから橋を見たところです。

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メインケーブルの定着部が、面白い形をしています。橋台をぐるっと回してあります。

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桁下でガッチリ固定してある感じですね。ここで地中アンカーで固定してあるそうです。

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ハンガーケーブルの定着も、面白いです。コンクリート床板の下をぐるっと通してあります。

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角でケーブルが痛まないように、緩衝材が挟んであります。コンクリート床板の下面には、水切りの溝があります。

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一方、2箇所の公園側橋台のメインケーブル定着部は可動です。メインケーブルは橋床板に定着されていて、床板にプレストレスを与え、床板にかかる圧縮とケーブルの引張が釣り合っているようです。

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メインケーブルとハンガーケーブルのクランプ。

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高欄は、例によって実にシンプル。駅へ至る吊り橋の途中のコンクリート床板に、エキスパンションジョイントらしきものがあります。なぜこんな場所にあるのか、よくわかりません(^^;)

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そこでは、高欄も切れています。

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細かい細工ですね(^^)

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細かい

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エキスパンションジョイントの前後で、2本のハンガーケーブルで吊られています。

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マストは、三つ叉交差点の床板の外です。右に曲がると駅です。

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駅へ続くスロープを吊る力で、マストが倒れないように、反対側に引っ張ってあります。

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ここもガッチリ地面に固定してあります。余談ですが、電車の架線を支える柱やアームのデザインも、なんだかカッコイイですね。

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3方向の床板を、床板の両側から吊っているので、全部で6面あるわけで、それに加えて上記の引張もあるので、全部で8本のメインケーブルが必要です。マストからは6本でて(1本はマストの向こう側で見づらい)、そのうち2本が途中で枝分かれして、全部で8本。

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すっきり

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メインケーブルが枝分かれするところも、すっきり

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バルトベルクへ行く前に、もう一つ小さな桁橋があります。

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アーチ橋というには、扁平すぎるし.... 単純げたなら中央が薄いのは不合理なので、橋台にガッチリ剛結されているラーメン橋?

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桁下の形も、ずいぶん凝っていて....

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スパン中央部分では3角形断面なのに、橋台部分では台形断面になって、それを擦りつけてあるようです。

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この橋を渡ると、バルトベルクを経て、キレスベルク公園に至ります。遠くに見えているのが、これもシュライヒがデザインしたキレスベルクタワーです。

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バルトベルクは住宅地に囲まれた公園です。

リンク:
Structurae

 
Category:ドイツ
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