景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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世界平和記念聖堂(その1)
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村野藤吾の傑作として名高い、広島市の世界平和記念聖堂に行ってきました。1954年の竣工です。
 
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重要文化財に指定されています。丹下健三による広島平和記念資料館とあわせて、戦後の建築が初めて指定されたのだそうです。上の写真に「日本的性格と記念建築の荘厳さを備えつつ....」と説明されていますが、この建物の設計コンペが行われたときの設計要件に「日本的性格を尊重し....」という言葉が含められています。
その後、コンペでは1等が該当なし(丹下健三らが2位)となり、紆余曲折を経て、審査員であった村野が設計をやることになるわけですが、このあたりの詳細はWikipediaなどに詳しいです。

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どの辺りが日本的なのか、教会のかたに偶然お会いできて、いろいろと教えていただきました。
まず、入り口のこのコンクリートの四角いゲートは、鳥居がデザインソースだそうです(デザインソースという言葉はお使いになりませんでしたが)。

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太鼓橋があり、

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欄間の透かし彫りがあります。

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欄間の奥には、格子天井があります。

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鐘楼には、四弁の花の開口部。
このように神社仏閣などによく見られる日本的なデザインが援用されているのだそうです。

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この教会は、ローマ教皇が訪れたこともあるそうで、銅像があります。

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1981年に、おみえになったんですね。

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建物の構造は、RCの柱梁の間にコンクリートブロックを入れてあります。柱梁のラーメン構造ではなくて、コンクリートブロックも構造材のセミ・モノコック構造であるとWikipediaに書いてあります。

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ブロックの一部は、ちょっと出っ張っています。

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太田川の川砂を利用して現場で作成したコンクリートブロックだそうです。質感がすばらしいですね。目地の荒っぽさも、村野が職人に指示したということです。上の写真は雨がかかる外壁の部分で、高圧水による洗浄も受けているので、表面の砂がかなり洗い出されていますが....

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入り口周辺の庇の下の部分は、建設当時のままなのだそうです。

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この部分のコンクリートブロックは、やや黄みがかっていました。竣工直後は全体がこんな色だったのでしょうね。

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鐘楼の高さは45m。

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コンクリートの柱が、上の方に行くに従って細くなっています。

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この部分に鐘があります。

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今回は運良く、鐘楼の上まで上らせていただきました。鐘は4つあります。ドイツからの寄贈品だそうです。

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鐘楼の屋上です。

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見晴らしは悪くないのですが、高いビルが多いですね。写真の右下にみえている丸いところが、教会の内陣のドームの屋根です。

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面白い形ですね。

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ドームの屋根の頂上には、フェニックスが載っています。広島の再生のシンボルということなのかもしれません。

その2へつづきます>>>
Category:広島県
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