景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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日本初の水道用ダム、本河内高部堰堤
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本河内高部堰堤(ほんごうちこうぶえんてい)は、1891年(明治24年)に建設された、日本初の水道用ダムです。設計は吉村長策。高さは約18m、堤長は約127mのアースダムです。
日本の近代水道は、1887年(明治20年)に横浜の外国人居留地で給水されたのが始まりで、1889年の函館、1891年の長崎と続きます。いずれの都市も日米和親条約日米修好通商条約で開港され、外国人居留地があったところです。開港によって人口が増加し水不足に陥ったことや、外国からもたらされるコレラや天然痘などの伝染病の大流行等が、近代水道を建設するきっかけの1つになったようです。なお、横浜と函館の水道は河川からの取水で、上水道用ダムは長崎が初めてでした。
 
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ところが、このダムのすぐ上流にはコンクリートのダムがあり、2つのダムの間は埋め立ててあります。1982年(昭和57年)の長崎大水害の後、水道用のこのダムに治水機能を持たせることになり、かつ、土木遺産としてのアースダムを保存するために、こうなったそうです。工事の様子や、新ダム建設前の写真が、(財)日本ダム協会のサイトにあります。

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右岸側には、新ダムからの洪水吐き水路があります。

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旧ダムでも右岸側に洪水吐きがあり、石積みの導流壁が残っています。

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新ダムと旧ダムの間は、公園として整備される計画があるようなのですが、まだ実現していませんね。

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本河内高部堰堤は、1985年に近代水道百選に、2007年に選奨土木遺産に選定されています。

リンク:
長崎市のサイトより、長崎水道史年表
(財)日本ダム協会のサイトより、本河内高部ダム
(社)日本土木工業協会のサイトより、近代水道事業を彩る三人の先駆者(その一)中島鋭治・吉村長策・佐野藤次郎

位置:
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Category:長崎県
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